小さな地震が続いた時、こんな話を聞いた事はないでしょうか?
最近地震多いよね・・・、
「でも、小さな地震が沢山起これば、その分、大きな地震が起こりにくいんじゃないかな?」
「次に起こる地震のエネルギーは少なくなって良いんじゃない?」
と言った会話です。
これ、完全に誤った認識です。
小さな地震に、溜まっているエネルギーを放出する効果はありません。
当然、大きな地震が遠のく、次の地震が小さくなるなどの効果はほとんど無いのです。
逆に地震活動が活性化していると言えるので、
大地震の発生リスクは高くなっているとも言えるのです。
マグニチュードが一つ上がると32倍のエネルギーを持つ
マグニチュードが一つ上がると地震の持つエネルギーは約32倍になります。
さらに一つ上がると、なんと1,000倍ものエネルギーとなるのです。
ざっくり言うとM(マグニチュード)5の地震の32個分がM6、1000個分がM7となります。
東日本大震災はM9ですが、これはM7クラスの地震1000回分のエネルギーなのです。
マグニチュード5程度の小地震がいくら起こっても、ほとんど影響無いことがお分かり頂けると思います。
まとめ
小さな地震が多く起きたからと行ってエネルギーが解放される事はありません。
大きな地震が起きにくくなるという事はなく、完全な誤りなのです。
逆に、地震活動が活発化していて、
大地震が発生する可能性が高まっていると考えるのが正解です。
この様に、沢山の人が間違った防災知識やイメージを持っている事があります。
防災において、間違った情報はとても危険です。
最悪の場合、命にも関わってきます。
役に立たない情報や思い込みで準備した防災用品はいざという時、使えないゴミとなります。
今まで知ってた知識が役に立たない!
なんてことにならないように、正しい情報であなたの守りを固めましょう。