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災害時の備蓄食は美味しい必要がある理由と盲点

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近年、防災用品、備蓄食料が飛躍的に美味しくなっています。

昔の災害対策の保存食といえば、乾パンやビスケットなどでしたが、今は全く違います。

少なくとも、コンビニで買うご飯位の美味しさが実現されているのです。

しかし、そもそも、災害時に美味しさを求める必要があるのでしょうか?

また、ただ美味しい備蓄食料を準備すれば良いわけではありません。

その注意点についてもお伝えします。

被災時の食事は体調管理をする上で重要

食事は、人間が生きる上で非常に重要な要素の一つです。

食事を取らなければ、体温の維持が出来なくなったり、免疫力が下がって風邪などにかかりやすくなります。

災害時は重傷者が多数出るため、医療機関もまともに機能しません。

命に関わらないような風邪や体調不良は、診てはもらえないでしょう。

また、災害時、体調を崩すと、避難を含め全ての行動に影響が出ます。

風邪を引けば、周りの人にうつしてしまったり、迷惑を掛けてしまうかもしれません。

そう、災害時こそ体調を維持するのが大切になるのです。

そして、体調を維持するには食事が重要です。

従来型の乾燥備蓄食料の課題

昔から備蓄食料といえば、乾パンでした。

しかし、過去の災害時、乾パンのような備蓄食料はあまり評判が良くありません。

これは、保存性を高めるため、乾燥していることが原因だったりします。

パサパサしていて、食べづらく、香りも少なく食欲が沸かないのです。

災害時は食欲が落ちる

一般的に、災害時は不安などの理由から食欲が落ちてしまいます。

慣れない環境や、心配事だらけで食事をする気にならないのです。

子供などであれば、普段のご飯と違う物を食べてくれない事だって考えれます。

普段の食事に近い備蓄食が災害時に有効

このような理由から、備蓄食糧はなるべく普段に近いものを準備することが必要です。

過去の被災経験者からのアンケートによると、災害時には、お菓子やお煎餅などが最も食べやすかったなどの意見もあります。

これは、普段食べているものに近いという理由があるのかもしれません。

おすすめの備蓄食料

私のオススメの備蓄食をご紹介します。

・尾西食品 アルファ米シリーズ

参考:アマゾン検索結果

この製品は、非常に完成度の高いご飯系備蓄です。

食べると普通に美味しく、

本当に備蓄用なの?と驚くことでしょう。

西尾食品は柿の種などで有名な亀田製菓のグループ会社。

スプーンがパッケージの中にそれぞれ入っているので、別にスプーンを準備する必要がありません。

しかも、袋自体が容器になり、自立設計なので、これと水だけで完結できます。

お湯で作ると本当に普通のご飯!(もちろん、水でも美味しい)

5年程度の長期保存が可能。

味のバリエーションも豊かで、災害時のご飯としては、これがダントツでオススメです。

ローリングストックの一貫として、期限切れの前に消費する場合でも、

しっかりとした食事として成り立ちます。

・井村屋  えいようかん

参考:アマゾン検索結果

「あんまん」などで有名な井村屋さんが作っている備蓄用羊羹です。

5年程度の長期保存が可能で、普通の羊羹と比べると、値段は少々高めですが、普通に食べても美味しい商品です。

実際に食べてみると・・・

うん、普通の羊羹です(^o^)

コンパクトである程度のエネルギー補給が出来る、水なし、調理なしで食べられる事が利点です。

私は会社にこれをいくつか置いています。

食べる時、匂いもそれほどしないので、避難所での補助食事としてもオススメ出来ます。

そのコンパクトさや手軽さから、マラソンなどの途中補給食としても利用されるようです。

盲点と注意点

意外な盲点となるのが、ただ単純に備蓄を美味しさだけで備えてはならないということです。

たまに、避難所へ持っていく備蓄食糧にラーメンなどを選択する方がいます。

でも、実際には、避難所内でそれを食べることは非常に厳しいです。

というのも、避難所には備蓄が足りなくて集まる家族が沢山います。

配給だって満足では無く、お腹を空かせた人だらけ。

そんな中、いい匂いのするご飯を自分だけ食べることがどういうことを意味するか想像すれば分かると思います。

逆の立場で、お腹を空かせたあなたの横で配給以外の美味しそうな匂いのする物を食べていたら?

子供がお腹を空かせて我慢出来ないので、少し分けて下さいと言われたらどうしますか?

この様に、避難所生活を前提とする場合は、匂い、そして食べる時の音に配慮した備蓄食が求められます。

上記で紹介したような羊羹はコンパクトで匂いが少なく、美味しい。

音もしないですし、タオルなどで隠してこっそり食べれば、周りに気を使うことも最小限で済みます。

知ってる?防災用備蓄食料は2種類必要な理由

まとめ

災害時は医療機関が機能しないため、体調管理が重要になります。

そして、体調管理には適切な食事が必要です。

しかし、災害時は不安などで食欲が落ちてしまうので、備蓄食は可能な限り普段食べ慣れた物に近い物を用意することが望ましいです。

また、避難所へ移動することも前提とするなら、備蓄食は美味しい物と音や匂いに配慮した備蓄食の2種類で準備するのがオススメです。

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