ペットのいる家庭向け防災情報

車に乗せる防災用品をどう考えるか?

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近年、防災に感心がある人が増えてきており、車載する防災用品という商品が出ています。

果たして、その様な商品は必要なのでしょうか?

また、どの様な目的があるのか?

よくある緊急脱出用ハンマーは必要なのか?

選ぶべきでない商品の見分け方についてお話します。

〈車載用の防災用品は必要か?〉

車に乗る場合は大抵、徒歩では行けない、または行きづらい場所に行くのではないでしょうか?

であれば、たまたま、家から離れていない場所で災害が発生すれば良いですが、その様な幸運を除けば、基本的に帰宅難民となりますよね。

また、家族旅行などで同乗者がいるなら、その人達と避難所を目指したり、しばらくの間、難局をしのぐ必要が出てきます。

その様な、車で出かけた先で被災するリスクに対応するのが、車載用の防災用品です。

車を利用する時間が長ければ長いほど防災用品が必要になる可能性は高くなり、乗車の度に防災用品を載せたり降ろしたりしても、もちろんOKですが、面倒ですよね。

そうなったら、最小限の装備は常に載せたままにするのが楽なわけです。

しかし、車に乗る頻度や時間によって車載の防災用品が必要になる度合いは変わるので、それぞれのリスクに応じて備える事が必要です。

〈絶対に車載用防災用品を備えるべき人〉

絶対に車載の防災用品を備えるべき人がいます。それはほとんど毎日車を使う人。

例えば営業の仕事や仕事柄、車を日常利用する方々です。

徒歩で帰宅出来る範囲だけの利用なら問題ありませんが、そうで無い場合、防災用品なしの無防備な状態で被災する可能性が高く、”車は移動する家”と言う感覚で、車載する防災用品を備えるべき人だと言えます。

〈車の利用頻度が低い人〉

週に1回程度かそれよりも利用頻度が低い方は、必要最低限かつ、無いと絶対困るものを中心に”車に乗せたままにする防災用品”を準備する事をオススメします。

ただ、この様な人のリスクはあまり高くないので、量も少なくて問題ありませんし、場合によっては、常時持ち歩きの為の防災用品と一緒に車を利用すれば問題ないとも言えます。

ただし、同乗者がいる場合は、防災用品が不足するリスクがあるので注意しましょう。

〈専用品が必要か?〉

基本的に車載専用品というのはありませんので、通常の防災用品を車に積むスタイルで問題ありません。

注意点としては、車内の環境はかなりの低温にも高温にもなる過酷な環境という事です。本来、物の保管に向く場所ではありませんので、食料品や水などは、避けた方が良いでしょう。

またそれらの環境に耐えられる製品を選定し、電池なども液漏れしないリチウム電池にするなど、対策をする必要があります。

〈脱出用のハンマーは必要か?〉

よくあるセットで、窓ガラスを割るハンマーが車載用に販売されています。

冠水などによる水没事故で必要と言われますが、その様な状況になるのはほぼありえないと思って良いでしょう。

統計データによると、交通事故の件数は2017年で年間47万2千件、月にすると約4万件発生しています。それに対し、例えば冠水関連トラブルでJAF要請があったのは、全国で月に100件未満と極端に少なく、死亡に関わる物は年間数件ある程度。

命に関わるケースを確率にすると、高めに見積もっても1000万分の1程度です。これはジャンボ宝くじの一等当選の確率と同じですし、そもそも、台風など、大雨で危ない時にわざわざ車に乗らなければ、その危険すらありません。

このリスクをどの様に判断するかはお任せしますが、私なら、装備は不要だと判断しています。

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