災害時にお店、ネットでの価格が極度に高騰して問題視される事があります。
わざわざ買い占めて高値で販売するのは倫理的にアウトだとは思います。
しかし、それはただの経済原則に沿った行動でもあります。
だから、需給のバランスが崩れる災害時は価格急騰が起きてもそれは当たり前の事なんです。
皆、災害時に必要になる物は分かっているはずです。
根本的にはそれを事前に備えなかった人に問題があると思うのです。
災害時に物を買うのは砂漠で水を買うようなもの
とある防災用品が平時に数百円で買えるとします。
しかし、それは何も起きてない平時だからこそ、その値段で買えるのです。
災害時には需要に供給が追いつかず、まるで、アイドルの限定チケットのように数十倍、場合によっては数百倍の価値となるのです。
それはまるで、砂漠で水を買うようなもの。
あなたが砂漠で喉が渇いていて、飲み水が無い状況なら、水を買うためにいくらでも払う気になるでしょう。
水筒を持って来れば良かった・・・と後悔してもその時に出来ることはありません。
必要になったとき、緊急で調達するには、割高になるのは仕方がないのです。
事前に備えていなかった事を反省すべき話
こんな実話があります。
東日本大震災の時、単1アルカリ乾電池4本がなんと、1万7千円で販売されていたそうです。
阪神淡路の震災ではコンビニでフランクフルトが5千円で販売されました。
海外では、ハリケーンなどの被害地域でガソリン、水などの価格が4倍に便乗値上げされ問題に。
近くのホームセンターでは、家を直す為の需要が高まるとして資材の値上げがされました。
行為自体を正当化する事は出来ませんが、災害時に物資が不足するのは誰でも分かっていること。本来、事前に備えるのが正解なのです。
極論に聞こえるかもしれませんが、嘆く位なら前に黙って備えとけ!と言いたいです。
防災は保険と似た側面がある
普段から災害対策をする人は、お金を出して防災用品を購入し、保管スペースを確保しています。
これは、災害が起こらなければ、基本的に無駄になってしまう負担。
一方で、災害が起きればそれらは全て、数十、数百倍の価値を発揮します。
人に分け与える事が出来れば、その人は心の底から感謝する事でしょう。
だってその時には手に入らない物、だけど、一番欲しい物なのですから。
これって保険に似ていると私は考えます。
保険に入ると、月に数千円程の掛け金を負担します。
何も起こらないなければ、負担したコストは無駄になります。
一方で、もしもの時には高額な保険金を受け取る事が出来ます。
そして防災、保険はどちらも、不幸な事に対して備えます。
そんな不幸な事、起きないに越したことは無いですが、
災害について言えば、確実に起こるのです。
なぜ、防災を後回しにするのでしょうか?
そんな、防災の重要性を少しでも理解してもらえれば嬉しいです。