トイレに関する情報

避難所を頼ると軽く死ぬ話

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災害時は避難所へ向かおう。

いざとなれば避難所があるさ。

と思っている人は多いと思います。

 

しかし、実はあなたは避難所に行くべき人でないかもしれません。

そして、その行為が知らぬ間に、深刻な助けが必要な人に行くはずの支援を横取りしているかもしれません。

 

避難所は、

・家に留まると危険が伴う場合

・家が倒壊、焼失してしまった人

いわゆる家にいられない人の為に開放される施設です。

 

ご飯く、水とかれるんでしょ?

と言った軽いノリで行くべき場所ではないんです。

今回は、勘違いされる事の多い、避難所の真実についてお話します。

 

避難所とは

避難所は、字のとおり、難を逃れる場所、一時的に生活を送る場所です。

対象としているのは次の様な人です。

・災害で家が焼けたり、倒壊して住む家を失った人。

・倒壊の危険や洪水、冠水などでそのまま住み続けると生命の危機がある人。

実際には、他にも、断水で住むのが困難と考えられる場合も対象になってきます。

ただし、避難所の受入可能人数は限られていて、全住民を受入るのは不可能です。

つまり、地震で断水した程度で押しかけられては、

避難所はキャパオーバーになり、家を失ったような、本当にサポートが必要な人が支援を受けられなくなってしまうということなのです。

 

避難所は地域住居の為にある

避難所は「対象地域に居住する人々」を前提に設置されています。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、

逆に言うと、通勤している会社で被災した人々は対象に入らないのです。

これは勘違いが多い事ですが、会社で被災した場合は、避難所に行くのではなく、会社で支援を受けなければならないのです。

では、家でも会社でもない場所で被災したら?

避難所に行ってはいけないの!?

この場合、帰宅困難者として避難所を頼るしかありません。

しかし、大量の帰宅困難者が出た場合は収容しきれない事があるので注意が必要です。

避難所はセルフサービスって知ってました?

避難所の運営は行政が行っていると思う方が多いですが、実は基本的にセルフサービスなのです。

つまり、避難所を利用する人々自身で運営しなければならないのです。

行政は、事前の準備や運営支援のみを行っています。

だから、ただ待っていれば、ご飯が出てくると思ってるなら大きな勘違い。

ホテルじゃないのですから、あなたも何かの役に立たなければならないのです。

あなたは、トイレ掃除担当でしょうか?

食事の配布担当ですか?

それが嫌なら、避難所に身を寄せないで過ごせるように事前の災害対策が必要なのです。

避難所に人が押し寄せた時は地獄

避難所は受入可能人数が設定されています。

これに基づき、水や食料などの備蓄を準備するのですから当たり前ですよね。

ちなみに、政府の情報によると、2日分の備蓄を準備していると表示されています。参考:内閣府

そもそも別の調査では、約3割が備蓄なしの状態のようで、それも不安材料です。内閣府:避難所の調査

 

もし、大災害で受入可能人数を超えて避難者が現れたらどうするか?

当然、定員オーバーとなれば、食事などの備蓄が早々に足りなくなってしまいます。

その為、受入可能人数を超えた場合、受け入れを断られる事になります。

そして、別の避難所を案内される事になるでしょう。

もちろん、隣の避難所が空いてるかは分かりません・・・。

というより、そんな時はどこも避難民で溢れているので、入れない事が多いんですけどね。それも仕方ないんです。

 

ちなみに、避難所に入れたら、もう安心!なんて思うのはまだ甘いです。

時間とともに、受け入れなければ生きていけない人も集まってきます。

高齢者や障害者などの弱者です。

受入拒否されて次の避難所を案内されたとしても、次の避難所まで移動が出来ない。

どこでもいいから入れて下さい。と懇願するのです。

あなたが受入れ担当ならどう対応するでしょうか?

「悪いけど、定員オーバーです。

その辺の道か公園で寒さに凍えてください。」

とは言えないと思います。少なくとも私なら言えないです。

言えないけど、一方で受け入る余裕は無いのです。

どうしましょう?

苦渋の決断として、仮に、

「空いているスペースに居るだけなら、いてもいいですよ。」

となったとしましょう。

実際に、過去の震災では、避難所で、受入は出来ないけど、皆が靴を脱ぐ場所に立っているだけなら・・・。という状況も起きています。

校庭に車を止めて、避難所生活。というのも似たような状況かもしれません。

 

そういう人々、食事やトイレはどうでしょうか?

受入してないから、トイレを使うな!食料だって分けてあげない。なんて出来るでしょうか?

こうして徐々に断りきれない弱者が増えるでしょう。

これで定員オーバーした避難所が出来上がり。

様々な物資が不足、衛生環境も悪化していくのです。

全ては弱者が優先され、普通の人は後回し。

風邪やインフルエンザの感染が起きれば隔離しきれないでしょう。

ノロウイルスの感染も広がりやすいですが、環境が悪く、感染対策も十分に取れません。

災害時はまともな薬なんてありませんからね。治療も出来ませんからただ苦しみに耐えるのみとなります。念の為。

この状況下で、さらに支援が必要な人には介助までしなければいけないかもしれません。

もちろん弱った避難者同士で。

いやいや、ボランティアがいるじゃないか!

と思う方がいるかもしれません。

 

でも、南海トラフなどの大災害時には到着まで何日も掛かるでしょう。

政府は、物資やボランティアが来るまで一週間程度は掛かると想定しているのです。

ただでさえ、ストレスの多い環境下で、こうして全員の不満、不安が増していくのです。

私ならこんな所に留まりたくありません。

想定通りに運営出来ていたとしても、環境が悪いのが問題となっているのです。

避難所を甘く見てはいけません。

避難所へ頼るしかない時

防災に可能な限り配慮して生活している私でも、避難者に頼らなければ困る状況はありえます。

火事で家が燃えたり、出先で被災して家までたどり着けなければ、避難所のお世話になるしかなくなります。

避難所へ身を寄せる可能性は減らせても、ゼロには出来ないのです。

身を寄せる時は、可能な限り避難所の運営に貢献して、乗り切ろうと私は思っています。

まとめ

避難所は災害時に、家に住み続けられない人の為の受入施設。

防災をサボって、断水位の理由で押し掛けると、本当にサポートが必要な人々を受入られなくなってしまいます。

仮に避難所に入れても、大災害時には備蓄や設備などの不足が発生して、弱者の溜まり場となります。

そうなれば、地獄のような環境で生活する事になるでしょう。

避難所は避難者が自主運営するものです。

行政がホテルのように運営してくれる訳ではありません。

避難者はお互い助け合うのです。

避難所に頼らないで済む為にも、日頃からの防災がとても大切なのです。

是非、これを機会に、今から出来る災害対策を取って頂ければ何より嬉しいです。
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